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 鹿児島市立病院で2007年、当時生後7カ月だった男児(9)がベッドから転落して重い後遺症が残ったとして、両親と男児が約1億7千万円の損害賠償を市に求めた訴訟で、鹿児島地裁は13日、転落と後遺症との因果関係を認め、市に約1億1350万円の支払いを命じた。

 判決などによると、男児は07年1月、自宅で転倒して頭を打ち、市立病院に入院した。その翌日、医師や看護師が目を離した間に診察用ベッドから約70センチ下の床に転落。急性硬膜下血腫が見つかり、その後、手足のまひや視覚障害などの重い後遺症が残った。

 病院側は、後遺症は自宅での転倒の症状が悪化したもので、病院での転落事故との因果関係は認められないと主張したが、川崎聡子裁判長は判決で、病院での転落後に容体が急激に悪化したことを重視。「事故がなければ重い後遺障害を回避できた」と結論付け、病院側の過失を認めた。