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 2015年のビール出荷量は1996年以来、19年ぶりにわずかながら増加に転じた。14日、ビール大手5社が発表した。前年比で0・1%増の2億1490万ケース(1ケースは大瓶20本換算)。一方で、ビール、発泡酒、第3のビールを合わせた「ビール系飲料」全体の出荷量は前年比で0・5%少ない4億2492万ケースで、11年連続で過去最低を更新した。

 ビール出荷量が増えたのは、ビールの税率を引き下げ、発泡酒や第3のビールの税率を引き上げる方向で酒税改正が検討されていることから、各社がビールの販売を強化したためだ。

 味わいが個性的なビールが人気を集め、サントリービールが新商品「ザ・モルツ」を投入したことも消費を押し上げた。発泡酒も「プリン体ゼロ」や「糖質ゼロ」をうたう商品が好調で、2年連続で増えた。

 一方、第3のビールは2年連続で減少。ビール系飲料全体の市場はピーク時の4分の3程度に縮んだ。ビールを多く飲む層が高齢化し、ワインやウイスキーとの競合も影響している。

 ビール系飲料のシェアでは、アサヒビールが38・2%で6年連続で首位を守った。ビールでも49・6%で18年連続の首位となったが、08年から7年連続で超えていた5割を割った。