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 世界文化遺産に登録された国内6遺産の寺社などで国宝・重要文化財への落書きが14件見つかったものの、文化庁が把握していなかったとして、総務省行政評価局は15日、施設の管理者などに届け出を周知徹底するよう文部科学省に勧告した。

 遺産の保存・管理実態を確認するため、一昨年までに登録された全14遺産を調べた。落書きがあったのは、「法隆寺地域の仏教建造物」「古都京都の文化財」「古都奈良の文化財」など6遺産15件。重要文化財の破損などの場合、文化財保護法で文化庁長官に届けることになっているが、2遺産5件で未提出、4遺産9件で提出の有無が確認できなかった。1件は届け出がされていたが、文化財を傷めることにつながるとして修理されなかった。

 落書きは届け出の必要がないと認識していた寺社もあったため、周知の徹底を求めた。