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 世界保健機関(WHO)は14日、西アフリカのリベリアで流行したエボラ出血熱の終息を宣言した。西アフリカ3カ国を中心に1万1315人の死者を出した大流行は、2013年12月の発生から2年あまりで事実上、終わった。ただWHOは「再発もあり得る」として監視を継続する。

 WHOで非常事態リスク管理を担うリック・ブレナン氏はスイス・ジュネーブの国連欧州本部で記者会見し、「西アフリカ3カ国(ギニア、シエラレオネ、リベリア)で初めて感染の連鎖が止められた」と述べた。

 この大流行では、WHOの初期対応の遅れが目立った。14年3月下旬にギニアで正式に確認されたものの、WHOが「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態(PHEIC)」を宣言したのは8月上旬になってから。

 現場で活動する「国境なき医師団(MSF)」などから非難が相次ぎ、WHOはその後、緊急対応能力の向上などに向けた組織改革を続けている。PHEICの解除については、3月中旬までに開かれるWHOの専門委員会が判断する。

 この大流行では、リベリア、ギニア、シエラレオネを中心に、ナイジェリア、マリ、セネガル、米国、英国、イタリア、スペインでも感染者が出た。(ジュネーブ=松尾一郎)