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 大阪府茨木市で難病の3歳女児を衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪で起訴された養父・岸本友希(ゆうき)被告(23)の裁判員裁判が19日、大阪地裁で始まった。同罪に問われた母親(21)=事件当時19歳=は一審で無罪とされ、検察側は重過失致死罪も成立し得ると言及。岸本被告は「いずれも間違っている」と述べ、全面無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、被告は同居の母親とともに2014年4月以降、筋力が弱く飲食も難しい「先天性ミオパチー」を患う娘の紗弥音(さやね)ちゃんに十分な栄養を与えず、医者に診せるなどの保護義務を怠って2カ月後に衰弱死させたと主張。このころからタマネギの皮をかじるなど食生活に異変が生じ、体重は死亡までの8カ月間で約3キロ減ったとして「保護が必要な状態と認識できた」と述べ、少なくとも予備的訴因の重過失致死罪が成立するとした。

 弁護側は、死因は衰弱死ではなく、病気による呼吸器障害の可能性があると主張。以前から食べ物を勝手に口に入れてしまうことがあり、食生活の異変とも考えなかったと反論した。14年に入って少しやせたと思ったが身長は伸びており「保護が必要な状態」との認識はなかったと述べ、重い過失もないと訴えた。

 公判は今後、証人尋問や被告人質問を経て、28日に判決が言い渡される予定。

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