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 ロシア陸上界の国家ぐるみのドーピング問題を巡る世界反ドーピング機関(WADA)の独立委員会の追及は、国際陸上競技連盟(IAAF)のトップに伸びた。14日に発表された調査報告書の第2弾では、昨年8月まで16年間にわたり、IAAF会長に君臨したラミン・ディアク氏が周囲を2人の息子を含む「身内」で固め、不正に手を染めたことが記述された。

 報告書と独立委のパウンド委員長の記者会見では、ディアク前会長がIAAF内に起きた汚職について責任があることが明らかにされた。「腐敗の行動」という項目で、前会長の個人弁護士、IAAFのマーケティングのコンサルタントだったパパマッサタ・ディアク氏ら2人の息子、医事・反ドーピングの担当者が密接に関わり、不正が組織に深く根ざしていたことが指摘された。「この汚職は少数の裏切り者に背負わせることは出来ない」とも記されている。

 今回の問題の深刻さは、筋肉増強剤使用など違反行為を摘発し、クリーンな選手たちによる大会を提供すべき統括団体のトップ自身が、ドーピングのもみ消しに加担していたことだ。

 報告書では2013年の世界選手権モスクワ大会で、ドーピングが疑われたロシアの9選手を出場させないようにするため、プーチン大統領に連絡すべきだと自身の弁護士に求めていたことにも触れられている。