「『お茶大のお茶』ってあったら面白いよね?」。そんな発想から生まれた学生による開発商品5品がお茶の水女子大(東京都文京区)のグッズにある。製茶販売の下堂園(鹿児島市)が協力した。一番人気の品は南九州市川辺町産だ。青森県弘前市の「奇跡のリンゴ」の生産者木村秋則さん(66)が栽培法を指導した茶葉も含まれている。

■鹿児島市の「下堂園」協力

 「お茶大のお茶」の開発に取り組んだサークル「Ochas(オチャス)」の学生たちは、久保田紀久枝教授(当時)の指導を受けた。香りの専門家である。

 茶の香りの成分について教えを乞うため、下堂園の商品開発担当、中嶋年朗さん(63)も教授の研究室に出入りしていた。ある日、学生が進める企画に協力するよう頼まれる。「ヨーロッパ由来のハーブが日本に根付くよう、和洋折衷のお茶をつくりたい」。10年以上前のことだ。

 下堂園は鹿児島の緑茶をドイツへ輸出している。向こうにある合弁会社の幹部に中嶋さんが問い合わせたところ、日本茶と相性のよいハーブとしてレモングラスとジンジャーを挙げてきた。教授がほうじ茶を合わせるよう助言し、どう配合するか、学生たちが0・1グラム単位までこだわり、1年かけて試行錯誤を重ねた末に2007年、「ハーブ&ほうじ茶」が誕生した。

 翌年以降も「ゆず&ミント緑茶」「だいだい&にんじん紅茶」などを順に発売した。すべて7パック入り540円(税込み)だ。ふだんは主に学内の生協で扱い、オープンキャンパスや学園祭の期間中は開発者のOchasの面々が特設テントやカフェで販売する。