【動画】アホウドリのオスのお腹の下で、ヒナの動く姿が見える=山階鳥類研究所撮影、東京都提供
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 環境省などは15日、国の事業で伊豆諸島の鳥島から、小笠原諸島の聟島(むこじま)へ移住させた特別天然記念物のアホウドリが、聟島で子育てしているのを確認したと発表した。小笠原諸島へ移住させた個体が繁殖しているのを確認したのは、昨年の媒島(なこうどじま)に次いで2例目。

 アホウドリは翼を広げた大きさが約2メートル以上にも達する国内最大級の鳥。鳥島と尖閣諸島で繁殖しているが、鳥島の個体群は噴火で全滅する恐れがあり、2008~12年に環境省や東京都、山階鳥類研究所などがヒナ70羽を聟島に移住させた。

 繁殖しているのは、聟島に移されたオスと尖閣諸島生まれとみられるメスのペア。島の北西部で作った巣で、生後7~10日程度とみられるヒナを9日に確認した。アホウドリは育った土地に戻り繁殖する習性が強いが、聟島での繁殖成功は初めて。

 同研究所の尾崎清明副所長は「聟島での繁殖はいい方向に進んでいると感じる。ヒナも無事に育って欲しい」と話している。(小坪遊)