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 カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」を展開する壱番屋(本社・愛知県一宮市)は15日、廃棄を委託した冷凍ビーフカツが産業廃棄物処理業者によって横流しされた事件を受け、カツ60万枚を含む計6品目の冷凍食材の廃棄を同じ業者に委託していたと発表した。うちロースカツ、チキンカツ、メンチカツの3品目も不正に流通していたことが確認された。

 出回っていたのは、いずれも壱番屋が愛知県稲沢市の産廃処理業「ダイコー」に廃棄を委託した冷凍カツ。岐阜県が、ダイコーからビーフカツを買って転売した同県羽島市の「みのりフーズ」で見つけた。

 壱番屋によると、2014年以降だけでもビーフ9万1千枚、チキン24万2千枚、ロース14万6千枚、メンチ10万4千枚の廃棄をダイコーに委託。計60万枚近くのうち何枚が出回ったのかは不明だ。

 現時点で流通は確認されていないナポリタンソース683袋、ラーメンスープ241袋の廃棄も頼んだ。全て壱番屋の店舗向けの食材で、市販されていない。

 みのりフーズと、取引先の弁当店で14日に見つかったチキンカツをもとに、壱番屋がダイコーへの廃棄委託の記録を調べたところ、賞味期限は3種類で、14年7月18日期限の約10万5千枚をダイコーに委託した事実を確認。ただ、他の二つの期限のものを委託したことは確認できないという。

 みのりフーズの実質的経営者は取材に、「メンチもある。全てダイコーからだ」と認めた。15日には三重県桑名市や岐阜県多治見市の店舗でも問題のビーフカツが販売されていたことが判明。これまでに相当量が出回った可能性が高い。

 一方、15日にみのりフーズを立ち入り調査した岐阜県は、壱番屋以外の冷凍食材も見つかったとして、関連を調べている。

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 これらの冷凍食材について壱番屋は「チェーン店以外に供給することはない。該当品が手元にあったら、ダイコーによる不正転売品の可能性がある」と説明。スーパーなどで買った場合には食べないよう、消費者に呼びかけている。