中国の家電最大手ハイアールは15日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の冷蔵庫や洗濯機の家電事業を54億ドル(約6300億円)で買収すると発表した。100年を超える歴史を持つGEの創業事業が、中国を代表する家電メーカーの手に渡ることになる。

 ハイアールは公表文で、「GEの家電事業は高い技術と高いレベルの顧客層、北米市場での自らの販路などを持っている」ことを買収の利点に挙げた。低価格を売りに世界シェアを広げてきた中国メーカーにとっては、米国など先進国市場への進出が課題となっており、買収で短い時間でブランドや販路を手に入れたい考えだ。

 GEは将来の成長が見込める航空機エンジンやエネルギー関連の事業への「選択と集中」を加速させている。家電事業は収益性が低く主力事業との相乗効果も大きくないため「戦力外」となっていた。

 GEは2014年9月、家電大手のエレクトロラックス(スウェーデン)に33億ドルで家電事業を売ると発表したが、米司法省が「企業の競争が減り製品価格が上がると、米国の消費者が不利益を被る」と反対し、昨年12月に断念していた。その後、別の売却先を探していた。(北京=斎藤徳彦、ニューヨーク=畑中徹)