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 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災は17日、発生から21年となる。被災した各地では発生時刻の17日午前5時46分に犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げ、追悼する行事が催される。

 阪神・淡路大震災の後、被災地では多くの子どもが通い慣れた学校から転校していった。もう一度、笑顔を見たい――。神戸市長田区の小学校教諭だった佐々木勉さん(65)=同市灘区=は、あの日以来連絡の取れない5人の教え子を捜している。

 今月9日夜、佐々木さんは神戸・三宮の繁華街にある焼き鳥店を訪ねた。副店長の隈本(くまもと)裕也さん(30)は21年前、佐々木さんが担任をした市立二葉小(統合で2006年に閉校)4年2組の教え子。「もしかしたら、彼なら行方を知っているかも」と思ったからだ。

 5人の名前を順に挙げていくと、隈本さんの顔つきが変わった。「先生、そいつ神戸にいますよ。キックボクサーやってますわ。連絡先も知ってます」。佐々木さんはほおを緩め、何度もうなずいた。「おとなしい子だったけどねえ。頑張ってるんだ。うれしいねえ。試合を見に行きたいなあ……」