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 2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、競技会場に決まった各地で準備が始まっている。歓迎ムードが広がるが、競技者側が会場計画に異論を唱える動きもでている。会場にはたくさんの観客や大会関係者が訪れることが予想され、くらしへの影響を不安視する声もある。

 「このままでは選手の安全が確保できない。選手のために、という視点はないのですか」。今月12日、東京都内であった会合で、日本体操協会の渡辺守成専務理事が大会組織委員会の担当者に訴えた。

 問題視しているのは、組織委が東京都江東区に仮設する有明体操競技場の広さだ。計画では2798平方メートルで、国際体操連盟が要望する4050平方メートルに遠く及ばない。11年に東京体育館で開かれた世界選手権(3220平方メートル)と比べても狭い。設計図には審判席が描かれていない。テレビカメラや得点板を配置できるスペースもない。