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 長野県軽井沢町でスキーツアーの大型バスに乗った14人が死亡した事故で、バスを運行した「イーエスピー」(東京都)は16日、運行前に義務づけられた運転手への健康チェックを怠っていたと明らかにした。バスが傾いたまま道路脇に転落し、天井が立ち木に激突して被害が拡大したとみられることも、長野県警などへの取材でわかった。

 記者会見した高橋美作(みさく)社長(54)によると、このバスの健康チェックは高橋社長が担当だったが、「遅刻し、運転手が先に行った」と釈明。道路運送法は、バス会社の運行管理者などが出発前の運転手に対面し、病気や過労の有無を尋ねる健康チェックやアルコール検査などの点呼をするよう義務づけている。今回は点呼を怠っていたにもかかわらず、点呼を終えたことを示す高橋社長の判子を別の社員が事前に書類に押していた。国土交通省の16日の監査で、国の基準額を下回る安値で運行を請け負っていたこともわかった。

 また県警などによると、転落現場の約100メートル手前の左のガードレールに車体が接触した跡があり、転落地点の直前に十数メートルにわたって右側のタイヤ痕だけ残っていた。国交省が委託した事故調査委員会は、タイヤ痕の幅が狭いことから、車体が傾き、タイヤに荷重がかかって痕が付いたとみる。県警は、バスが左側のガードレールに接触後、左カーブの中央線を越えて転落地点に向かった可能性があるとみて調べる。

 16日に事故現場を視察した石…

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