【動画】岩手県陸前高田市の「希望の灯り」の前で祈りを捧げる人たち=杉村和将撮影
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 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市では、神戸から分灯されたガス灯モニュメント「3・11希望の灯(あか)り」がある箱根山に約20人が集まり、午前5時46分に黙禱(もくとう)した。同県釜石市内で一人娘と母を津波で亡くした岩鼻金男さん(51)も訪れ、娘が好きだった郷土芸能の笛を吹き、犠牲者や遺族に思いを重ねた。

 娘の美沙紀さん(当時16)は阪神大震災の年に生まれた。金男さんは2年前と昨年の1月17日に神戸を訪ね、追悼の場で笛を吹いた。故郷の釜石市鵜住居(うのすまい)地区に伝わる虎舞(とらまい)の笛。本来は郷土の祝いの笛だが、震災後は娘に聞かせたいと月命日に吹き続けてきた。

 「何年たってもご遺族の気持ちは変わらないと思います。私自身まだ前に進めるところに来ていませんが、この笛が少しでも供養になれば」。神戸で出会った遺族から励ましの言葉をもらうなど、つながりが支えになっているという。(杉村和将)

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