[PR]

(16日、スキージャンプW杯)

 勝つべくして勝ったからだろう。飛び終えた高梨沙羅(クラレ)の冷静な表情は、飛ぶ前と変わらない。「いい内容のジャンプをそろえられた。ずっと課題だったテレマークが決まってきている」。淡々と勝因を分析する。

 1回目。スタート位置を他選手より2段下げても、97メートルを飛ぶ。2回目も緩い向かい風を体に受けて、この日最長不倒となる98メートル。しかも、着地のとき片足を前に出し、ひざを深く折る「テレマーク姿勢」がきちんととれていたため、1回目の飛型点は今季の自己最高に並ぶ57点。2回目も56点で、どちらも出場した選手で最高の評価だった。

 圧倒的な飛距離を誇る高梨の唯一と言っていい課題が、テレマーク姿勢だ。優勝候補の筆頭だったソチ五輪でも、メダルを逃した遠因になった。昨夏は集中してトレーニングし、「最後まで粘って足を出す。そのコツをつかめた感じ」と自信を見せる。

 女子ジャンプのパイオニア、山田いずみ日本代表コーチも「きょうはほめました。体幹をしっかり鍛えている効果が出ているのか、どんどんよくなっている」。これで今季4戦3勝。絶対女王から、さらに死角がなくなってきた。(山下弘展)

こんなニュースも