大学入試センター試験は17日、理科と数学があり、2日間の日程を終えた。誘導ミスなどで、一部の試験場で試験開始時間が繰り下げられるなどした。

 近畿大生物理工学部(和歌山県紀の川市)では、理科①の試験前に来た受験生1人を誘導員が誤って控室に案内。開始に間に合わず、別室で75分繰り下げて受けた。京都学園大(京都府亀岡市)では、いったん欠席を打診してきた理科①の受験生1人への対応中に開始時間がすぎ、37分繰り下げた。

 大阪歯科大(大阪府枚方市)では、数学①の開始直前に1教室の蛍光灯が点滅し、交換のために3分繰り下げた。

 札幌学院大(北海道江別市)では、71人が受験した教室の主任監督者が勘違いし、数学②を5分早く開始した。受験生1人から「5分早く始まり、動揺して20秒くらい無駄にした」と同大の実施本部に申し出があったという。希望者を対象に24日に再試験することを決めた。

 理科①の「生物基礎」では、生態系について取り上げた記述で「最終段階」を「最終段落」と誤るなど2カ所のミスが事前点検で見つかり、試験の際に板書して訂正した。

 鹿児島国際大(鹿児島市)では16日の英語のリスニングの際、監督者のミスで一部の受験生が設問を聞けなかった可能性があるとして、1教室で受験した104人のうち希望者を対象に23日に再試験をする。この教室の監督者は、1分早く試験を開始。間違いに気づき、解答を始めた受験生は挙手するよう指示した。挙手した受験生が少なかったため、試験を続けたが、このやり取りの際にイヤホンを外すなどして設問を聞けなかった受験生がいた可能性があるという。

 大学入試センターは、名古屋商科大(愛知県日進市)で16日にあった英語のリスニング中に照明が消えたトラブルについて、スイッチの消し忘れを防ぐタイマーが誤作動した可能性があると説明した。

 また、カンニング、定規やスマートフォンの使用などの不正行為が2日間に5都県で計7件あったと発表した。

 ベネッセコーポレーションや大手予備校の河合塾によると、文系人気が理系に比べて高い「文高理低」の傾向が昨年ごろから出始めている。景気が回復基調で就職状況も好転してきたことや、新課程で理科の学習範囲が広がったことで理系進学を敬遠する受験者もいるという。(片山健志)