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 14人が死亡したスキーツアーバス事故。バスは本来通る予定のない一般道の峠道を走り、崖のガードレールを突き破った。なぜ運転手はルートを変更し、不慣れな大型バスで制御不能に陥ったのか。シートベルトの未着用が被害を拡大させたとの指摘も出ている。

■無断で一般道に 高速料金の帳尻あわせか

 乗員・乗客計41人を乗せ、東京・原宿を14日深夜に出発した大型バス。企画した「キースツアー」(東京都渋谷区)の行程表では、バスは練馬インターチェンジ(IC)から東松山ICまで関越道を進み、いったん一般道に出た後、再び松井田妙義ICから佐久ICまで上信越道を利用して、長野県のスキー場を目指す予定だった。ところが、15日未明、予定にはない一般道で事故は起きた。

 道路運送法でルート変更時に義務づけられた運転手からの報告の有無について、バス会社「イーエスピー」(東京都羽村市)の運行管理者、荒井強所長は「今回はなかった」と話した。

 一方、休憩するサービスエリア(SA)の混雑に伴うルート変更はよくあったとも説明。今回も関越道の高坂SAの混雑で、降りる予定の東松山ICを通過し、その先の上里SAで休憩した可能性があるという。実際、複数の乗客が上里SAでの休憩を証言した。

 仮に上里SAの直後の藤岡ICでいったん降り、再び計画通りに上信越道を利用すると、料金は当初より約千円増える。キースツアーの福田万吉社長は「運転手が一般道を使って料金の帳尻あわせをするため、現場を通ったのでは」との見方を示した。

 バスには車内外をカメラで撮影するドライブレコーダーが付いていなかった。長野県警や国土交通省はETCの記録や、速度や走行距離を記録する運行記録計を回収するなどして、詳しい経路の解明を急ぐ。

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