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 オバマ米大統領は17日、イランの核開発問題に対する米欧の制裁が解除されたことを受けてホワイトハウスで演説した。「中東で新たな戦争を起こすことなく、外交を通じて歴史的な前進を手に入れた」と述べ、敵対国でも対話を進める米政権の関与外交が実を結んだと成果を強調した。

 オバマ氏は、イランが昨年7月の最終合意を履行したことを受けた制裁解除の発表から一夜明け、ホワイトハウスで演説。「(国交のない)イランに継続的に関与してきたことで、重要な問題解決の扉が開いた」と力を込めた。最終合意前までイランは核爆弾を10個つくるだけの濃縮ウランを持っていたが現在は約98%が国外に搬出され、濃縮ウランをつくる遠心分離器の数も3分の1に減ったと指摘。イランは現在、核爆弾をすぐにつくる能力を持たないとして、「世界はより安全になった」と語った。

 また、イランに約1年半拘束されていた米ワシントン・ポスト紙記者ら4人の米国人が釈放されたことも歓迎した。

 オバマ氏は一方で、「イランがシリアやイエメンの過激派組織を支援し、イスラエルや湾岸諸国の脅威になっている」とも指摘。イランが最近行った弾道ミサイル実験は国際的な約束に反していると批判し、弾道ミサイルやテロ支援などに関する制裁は今後も継続していくことを明らかにした。(ワシントン=奥寺淳)

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