スバル車の富士重工業は18日、2016年に世界で前年より6%多い103万台を売る計画を発表した。世界販売の6割を売る北米で好調が続くとみており、計画通りなら初めて100万台の大台に乗る。5年連続で過去最高となる。

 海外は前年より7%増の87万台で、うち米国では6%増の61万台と見込む。米国の販売店は通常、2カ月分の在庫を持って商売するが、スポーツ用多目的車(SUV)「フォレスター」「アウトバック」を中心に、在庫を半月分しか持てない状況が続いているという。景気減速が懸念される中国では、6%増の5万台を売る計画だ。国内は生産能力に限りがあるため、前年並みの16万台とみる。

 販売に生産が追いついていない米国では今年、断続的に工場の生産能力を増強する。日本からの輸入比率が高いため、円高にふれると車が売れても利益が大きく目減りすることに備える意味もある。世界全体の生産計画も、初の100万台超えとなる8%増の101万台をめざす。生産をやめた軽自動車は、他のメーカーからスバル車として調達する。吉永泰之社長は「供給できるものをフルに販売につなげたい」と話した。(榊原謙)