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 囲碁の第54期十段戦(産経新聞社主催)の挑戦者決定戦が21日、大阪市北区の日本棋院関西総本部で打たれ、井山裕太名人(26)=棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖とあわせ六冠=が余正麒(よせいき)七段(20)に勝ち、伊田篤史十段(21)への挑戦権を獲得した。今月始まった棋聖戦七番勝負(現在1勝0敗)で防衛し、3月8日からの十段戦五番勝負でタイトルを奪取すると、囲碁界初の七冠独占となる。

 終局後、井山名人は「十段戦の舞台に戻れるのをうれしく思う。今までよりも七冠という目標に近いところに来ることができたので、思い切って打ちたい」と話した。七大タイトル初挑戦をめざした余七段は中盤優勢に進めたが、逆転を喫した。

 井山名人は1989年、大阪府東大阪市生まれ。2009年、史上最年少の20歳で名人となった。13年3月には七大タイトルで史上初の六冠を達成した。

 昨年は7月下旬から24連勝という驚異的な強さを見せ、9、10月の名人戦七番勝負を4連勝で防衛。その後も王座、天元をそれぞれ3連勝で奪取して3度目の六冠となり、残る一つのタイトル、十段の獲得をめざしてきた。

 将棋界では羽生善治名人(45)が1996年に七冠独占を達成している。(大村治郎)

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