[PR]

 高知県南国市後免町の住民らが主催し、言いそびれた「ごめん」の思いをつづる「第12回ハガキでごめんなさい全国コンクール」の受賞者が決まった。大賞は今井包和(かねかず)さん(98)=新潟市。敗戦直後、復員列車で新潟へと向かう途中、大阪で地元の女性たちから受けた親切の思い出をつづった。

 今井さんは丁寧な筆遣いで、「貴女方の心温まる親切気を一時的ですが疑ってしまった私です」と書き出す。戦争中に中国へ出征し、敗戦の翌春に長崎・佐世保から故郷の新潟へ向かう復員列車に乗った。

 大阪駅で停車中、今井さんたちに支給された白米を集めて炊いてあげると地元婦人会の女性たちが申し出たという。「『持ち逃げ?』と疑った私の前に、約一時間後に湯気の立つ銀舎利。涙が出ました。御恩忘れません」と結んでいる。

 今井さんは帰郷後、自動車販売会社の営業マンとして働いた。「冷め切った(敗戦直後の)世の中で、人を見たら泥棒という気持ちでいた自分が浅はかだった。人様の親切は疑ってはならない」と反省し続けてきたという。受賞に、「恥ずかしいことをしたのにほめていただくなんて複雑ですわ」と話した。

 優秀賞には6人が選ばれた。高…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら