[PR]

 長野県軽井沢町でスキーツアーの大型バスが道路脇に転落した事故を受け、石井啓一国土交通相は19日、貸し切りバス事業者を近く抜き打ち監査すると発表した。定期的な監査とは別で、全国の貸し切りバス事業者約4500社のうち、過去に処分歴がある100社を抽出して調べる。

 事故を起こしたバス会社「イーエスピー」(東京)への特別監査で、整備記録の不備など道路運送法に反するずさんな安全管理の状況が多数発覚したため、同様の違反行為が横行していないか調べる。運転手の健康診断の実施状況や、運賃や運行指示書が適切かを確認する。スキーシーズンが続く3月までに集中的に実施する。

 また東京都内で出発前の夜行バスを週内に抜き打ち監査し、運行指示書や交代運転手の有無を調べる。今月中にも有識者会議を立ち上げ、監査の実効性を高める協議を始める。石井国交相は「関越道バス事故後、安全対策を強化する措置を講じてきたが、今回のような事故が起き、極めて残念。さらなる対策を含めて万全な措置を講じたい」と述べた。

 観光庁も近く、「格安バスツアー」などを企画する旅行会社を立ち入り検査し、安全運行を妨げるような安値でバス会社に委託する違法行為がないか調べる。塩崎恭久厚生労働相も19日、全国の貸し切りバス業者に労働基準監督署が緊急の立ち入り調査を行うと明らかにした。過去に労働関係法令違反があった業者などに絞り、違法な長時間労働の有無や健康診断などの実施状況を調べる。