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 中国共産党に批判的な本を出版・販売していた香港の書店関係者5人が失踪した事件で、中国広東省の公安当局は18日、香港警察に対し、書店親会社の株主で作家の李波氏が中国本土にいると通知した。香港警察が同日夜に発表した。詳しい状況を調べるため、中国側に李氏への面会を求めているという。

 同じ作家の桂民海氏は中国国営メディアが当局による拘束を報じたが、中国当局自らが失踪者の消息を明らかにしたのは初めて。李氏は昨年末、香港で失踪したため、中国当局が越境して拘束した疑念が出ているが、香港警察は「越境捜査」があったかどうかについては言及しなかった。

 李氏は失踪後も香港にいる妻に手紙などで連絡を続け、「自ら中国本土に渡り、当局の調査に協力している」などと伝えていた。香港警察によると、通知には李氏から香港政府あてに同趣旨の内容を伝える手紙も添付されていた。(広州=延与光貞)