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 詐欺の被害金を裁判で取り戻せると持ちかけ、現金をだまし取ったとして、兵庫県警などの合同捜査本部は19日までに、大阪や神戸などに住む30~40代の男女8人について詐欺容疑で逮捕状を取り、うち2人を同日逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によるとグループは、過去に架空会社の社債や未公開株を購入し詐欺被害にあった高齢者らの名簿をもとに電話。裁判で被害を回復できると持ちかけ、訴訟費用名目で現金を詐取したとされる。捜査本部はこの「被害回復型」と言われる手口で、2013年2月~昨年4月に関東から九州までの約110人から1億円以上を集めたとみている。

 逮捕容疑は14年12月~昨年7月、架空の詐欺被害の弁護団関係者を装って電話をかけ、訴訟代理人の東京への交通費や裁判費用の預かり金の名目で、鹿児島県の男性(73)と神奈川県の男性(84)から現金計328万円をだまし取ったというもの。神奈川県の男性は「過去の被害を家族に打ち明けられず、少しでも戻ればと思い信じてしまった」と話しているという。

 8人は電話をかける「掛け子」や、振り込ませた現金を引き出す「出し子」など。掛け子たちは平日、大阪市内のオフィスビルにある拠点で、勧誘電話をかけていた。捜査本部は他に指示役がいたとみて調べる。