【動画】北日本、荒天 根室で暴風雪・高潮警戒=神村正史撮影
[PR]

 急速に発達する低気圧が北上する影響で、19日は北海道と東北地方では大雪となり、日本海側を中心に非常に強い風が吹いている。海も大しけになる見込みだ。気象庁は、大雪や暴風雪、高潮や高波への警戒を呼びかけている。

 低気圧は三陸沖を北上し、19日夜には北海道の根室半島付近に達する見込み。低気圧の接近に伴って、北海道は20日にかけて湿った雪が降り、大雪になる所がある。強い冬型の気圧配置となり、上空に寒気が入り込むため、北海道~九州の日本海側の山沿いでも大雪の恐れがある。東海や中国地方の太平洋側の平地で雪が積もる所もある。

 19日午前10時までの24時間の降雪量は、青森・酸ケ湯で68センチ、北海道えりも町で65センチ、広島県庄原市で57センチ、岩手県葛巻町で55センチを観測した。

 20日朝までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、北海道120センチ、東北60センチ、関東甲信、近畿、中国で50センチ。

 北海道根室市は、高潮による浸水被害の恐れが高まっているとして、19日午前7時半に4069世帯に避難勧告を出した。

 空の便は北海道の発着便を中心に乱れ、日本航空が40便、全日空が41便の欠航を決めた。JR北海道は特急を含む200本以上を運休。山陽新幹線が速度を落とし、直通する東海道新幹線の上り列車が最大約40分遅れた。

     ◇

 冬型の気圧配置が強まり全国的に荒れた天候となった19日、西日本でも雪や強風などの影響で交通機関が乱れた。

 気象庁によると、冬型の気圧配置は1週間ほど続き、日本海側を中心に大雪の恐れがある。積雪は20日にかけて多いところで、北陸100センチ、近畿北部の平野部50センチ、山陰の山間部50センチ、四国の山間部30センチと予想されている。

 JR西日本によると、山陽新幹線は山口県周南市周辺の積雪の影響を受け、一部区間で始発から徐行運転を実施。後続列車に最大40分の遅れが出た。JR四国は、強風のため始発から瀬戸大橋線の運転を見合わせた。海の便も、南海フェリーが19日の和歌山―徳島便計5往復の運航を取りやめた。

 広島市消防局によると、雪の影響で広島市内では19日午前10時ごろまで、歩行中やバイクの運転中に滑って転倒するなどして6人がけがを負った。午前7時半ごろには、40代の男性が広島市東区でバイクで転倒し、重傷を負ったという。

     ◇

 三陸沖を北上する発達した低気圧の影響で、九州北部・山口にも上空に強い寒気が流れ込み、山口市や佐賀市で積雪を観測した。気象庁は18日から引き続き沿岸地域に暴風雪警報を発令しており、積雪や路面の凍結などに注意を呼びかけている。

 福岡管区気象台によると、19日朝までに山口市前町で6センチ、佐賀市駅前中央で1センチの積雪を観測した。鹿児島市でもこの冬の初雪を観測した。同市内では朝まで断続的に雪まじりの雨が降り、桜島も5合目付近まで冠雪した。

 20日午前6時までの降雪は、標高200メートルを超える山地では、山口で20センチ、九州7県で10センチ、平地では九州・山口の各県で10~3センチと予想されている。

 また、山口県下関市で25・8メートル、大分県豊後高田市で25・4メートル、長崎県対馬市で23・6メートルの最大瞬間風速を、18日夜から19日未明に観測。20日にかけての最大瞬間風速は、対馬海峡と九州西海上、瀬戸内海、豊後水道で30メートル、有明海でも25メートルと予想されている。

 九州自動車道では雪のため、19日午前0時から八代ジャンクション(JCT)―人吉インターチェンジ(IC)間の上下線で通行止めとなっている。この影響で、宮崎と福岡などを結ぶ高速バスが始発から運休している。

 山陽新幹線も雪のため始発から西明石―博多駅間で速度を落として運転。その後規制区間を縮小したが、上下線で最大40分の遅れが出た。この影響で九州新幹線にも最大30分程度の遅れが出た。

 JR筑肥線は強風の影響により午前10時半現在で上下線19本が運休した。鹿児島線でも強風による徐行運転で、最大で約20分の遅れが出た。

 博多港と韓国・釜山港を結ぶJR九州高速船のビートルは19日は全便の欠航を決めた。空の便では、19日午前までに宮崎や福岡を発着する全日空と日本航空の計3便が欠航した。

関連ニュース