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 著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして在宅起訴された韓国の朴裕河(パクユハ)・世宗(セジョン)大教授(58)に対する初公判が20日、ソウル東部地裁で開かれた。朴教授側は「本は名誉毀損(きそん)とは関係ない。慰安婦問題の解決を模索するために書いた」などとして無罪を主張した。

 この裁判について、朴教授側は19日、ソウル東部地裁に「国民参与裁判」を申請した。日本の「裁判員裁判」に似た制度で、無作為に選ばれた20歳以上の韓国の国民が「陪審員」として裁判に参加し、有罪か無罪の評決を出し、有罪の場合は量刑も討議する。ただ、陪審員の評決や意見に拘束力はなく、裁判所はこれらを参考に判決を出す。

 ソウル東部地裁は昨年2月、元慰安婦が名誉を傷つけられたとして「帝国の慰安婦」の出版禁止などを求めた仮処分申請に対し、34カ所を削除しなければ出版を認めないと決定を出した。今月13日にも元慰安婦が朴教授に対し慰謝料を求めた訴訟で、総額9千万ウォン(約880万円)の支払いを命じる一審判決を出している。今回の公判も同じソウル東部地裁で行われることから、朴教授は国民参与裁判を申請したという。