[PR]

 ノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明選手(43)=土屋ホーム=の妹で、血液の難病で闘病生活を続けていた名寄市の前川久美子さんが13日、38歳で亡くなった。病床でいつも兄を応援していたという妹の遺影は、冬季ソチ五輪で葛西選手が取った二つのメダルを両手に持って笑う姿だった。

 久美子さんは16歳で再生不良性貧血を発病、入退院を繰り返していたが、昨年5月から意識がない状態だったという。フライング選手権(15、16日)で遠征したオーストリアで訃報(ふほう)を聞いた葛西選手は、すぐに帰国も考えたが、姉から「頑張って飛んだ方がいい」と励まされて出場した。自身のブログにも「妹の為になんとか頑張り5位入賞し、帰国しました」と記し、「18日、19日と葬儀を滞りなく終え悲しい別れをして来ました」とつづった。

 葛西選手は1997年、火事でやけどを負った母を亡くしている。ソチ五輪の際には「母や妹のつらさを考えると、俺の苦しみなんてちっぽけ」と語り、二つのメダルを獲得すると「母はいつも僕を支えてくれた。妹も『頑張って』と応援してくれた。妹は入院しているがメダルを取れたことで元気になってくれると思う」と語っていた。

 「まだシーズン真っ只(ただ)中なので悲しみを引きずってはいられません」とブログに書いた葛西選手は、23、24日、札幌市大倉山ジャンプ競技場で開催される大会に臨む。

こんなニュースも