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 八ツ場ダムの建設に伴って移転した群馬県長野原町の川原湯温泉で20日早朝、伝統の「湯かけ祭り」があった。雪が降りしきり、零下9度の寒さの中、ふんどし姿の男たちの元気な声が響いた。

 午前5時50分ごろ、総大将の豊田和男さん(45)の合図で、紅白の2組にわかれた約45人の男たちが一斉に「お祝いだー」と叫びながらおけのお湯をかけあうと、会場は熱気と湯気に包まれた。30分ほどの「合戦」が終わると、くす玉を割って2羽の鶏を湯の神に捧げた。

 湯かけ祭りは、400年以上前、温泉が出なくなった時に鶏を生けにえにして祈ると、再びお湯がわき、喜びながら湯をかけ合ったのが始まりとされる。その際に「お湯わいた」と叫んだのが転じて「お祝いだ」になったという。

 川原湯温泉協会の樋田省三会長(51)は「人口が少なくなった今も続けていくことが大事だと思う」。豊田さんは「雪が降っているのは初めてで、寒かったです。今年もお湯がもらえて、ますます発展していければいい」と話した。