[PR]

 長野県軽井沢町のスキーツアーバス事故で、朝日新聞は、事故後の救助活動の様子を写した写真を関係者から入手した。事故の衝撃の激しさや緊迫した様子が伝わってくる。

 一方、事故直後、救助にあたった消防隊員が、取材に当時の状況を語った。

 15日午前2時4分、佐久広域連合消防本部(長野県佐久市)の指令室に119番通報が3件、立て続けに入った。

 「バスが横転事故を起こした。けが人が大勢いるが暗くて何も見えない」「気づいたら森のようなところにいる。けが人がいる」。早口で慌てた様子。乗客3人からの通報だった。

 同2時14分、隊員8人が現場に到着。「こっちです」。男性2人が横転したバスのドア付近に立って手を振り、助けを求めていた。バスの下敷きになるように数人の体が見えた。フロントガラスが割れた部分から入ると、数人が見えた。「早く出して」「寒いよ」という声が聞こえた。

 バスの天井部は激しく潰れ、床までの間が1メートルほどしかなく、通り抜けができない。窓の辺りを油圧カッターなどで切り裂き、進入口を広げた。

 軽井沢消防署救急隊長の小林心一さん(39)は「天井が潰れた辺りに折り重なるように人が倒れていた」と振り返った。(池田良)