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 パキスタン北西部のチャルサダの大学を20日、武装勢力が襲った事件。現場の大学関係者は21日、約1年前に近くの都市ペシャワルで150人近い犠牲者を出した学校テロの教訓から警備を増強していたため、「大規模な犠牲を防いだ」と証言した。ただ、学びの場の武装化には限界も見える。死亡が確認された学生ら被害者は21人になった。

■テロの教訓、犠牲防ぐ

 「男子寮の食堂に学生25人と鍵をかけて閉じこもり、救出までの2時間半、ドアを蹴破ろうとする音と、数百発の銃声、3回の爆発音を聞いた。震えて泣き出す学生たちを『声を出すな。見つかるぞ』となだめるのに必死だった」

 食堂の責任者ムハマド・アドナンさん(30)は21日、朝日新聞の取材に当時を振り返った。殺害された学生ら21人のうち8人は食堂の隣室で命を落とした。

 事件では、過激派の反政府勢力パキスタン・タリバーン運動(TTP)の一派が犯行声明を出した。

 犯人4人はキャンパスの裏手の塀を越えて侵入したことがわかっている。約3時間後、遺体が見つかったのは、侵入地点のすぐそばにある男子寮だった。

 犯人たちは当初、構内に散らばる複数の校舎へ向かったとみられている。軍当局によると、所持していた携帯電話の記録から、アフガニスタン国内に指示役がいたとみられている。

 軍の特殊部隊が到着するまでの…

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