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 涙に含まれるたんぱく質を測ることで、アレルギー性結膜炎の診断や重症度の判別ができる方法を鶴見大などの研究グループが開発した。診断薬メーカーと共同で数年後の実用化を目指す。米アレルギー専門誌に7日、発表する。

 アレルギー性結膜炎は、花粉症で発症するほか、アトピー性皮膚炎と合併して発症して慢性化、重症化することもある。重症化すると、炎症でまぶたの裏が石垣のようにふくらんだり、角膜が濁ったりする。

 鶴見大歯学部付属病院と国立成育医療研究センター、佐賀大のグループは、細胞の活性化に関係する「ペリオスチン」というたんぱく質に着目。患者の涙からは、健康な人の約2千倍の濃度で検出され、症状が重い人ほど高いこともわかった。微量の涙で調べられ、約9割の精度で病気の有無を判定でき、重症度も正確にわかるという。

 鶴見大の藤島浩教授(眼科)によると、現在はまぶたの裏側の組織を採取して、アレルギー反応に関わる抗体を調べて判断しているが、陰性と出ても、実際は病気のケースがあるという。藤島さんは「症状の軽重によって、ステロイドなど強い薬を使うかの判断も違ってくる。数年後には、診断薬のキットを医療機関で使えるようにしたい」と話す。(富田洸平)

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