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 大阪府茨木市で難病の3歳女児を衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪で起訴された養父・岸本友希(ゆうき)被告(23)の論告求刑公判が25日、大阪地裁であった。検察側は「食事量や体重の減少から衰弱を認識できた」と述べ、懲役6年を求刑。予備的訴因の重過失致死罪なら禁錮3年が相当と主張した。無罪主張の弁護側は「栄養不足の認識はなかった」と反論して結審した。判決は28日。

 検察側は岸本被告について、同居の母親(21)=事件当時19歳、一審無罪で検察側控訴=とともに2014年4月以降、筋力が弱く飲食も難しい「先天性ミオパチー」を患う娘の紗弥音(さやね)ちゃんに十分な栄養を与えず、医者に診せるなどの保護義務を怠って2カ月後に衰弱死させたと主張。死亡前に体重が大きく減っており、少なくとも栄養不足に気づかなかった重い過失はあるとした。

 岸本被告は最後に「僕らは未熟だったかもしれないが、周りの助けも借りながら精いっぱい子育てをしてきた。紗弥音を亡くしたつらい思いを忘れず生きていきたい」と述べた。(阿部峻介)