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 韓国政府は22日までに、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃に備え、米軍と情報共有(データリンク)システムの運用を今年中に始める方針を決めた。日米によるアジア地域でのミサイル防衛(MD)体制への事実上の参加を意味し、中国が反発するとみられる。

 韓国政府関係者によれば、「リンク16」と呼ばれる情報共有・伝達機能を韓国軍に導入する。リンク16は米軍と自衛隊の間では既に運用中。双方の艦艇や航空機などがレーダーやソナーなどで得た、目標の位置や高度、進路、速度などの情報をリアルタイムで交換し、共有する。

 韓国政府はリンク16を使い、北朝鮮の弾道ミサイルに関する情報を自衛隊とも共有したい考えだ。日米韓3カ国は2014年末、防衛に関する秘密情報を共有する協定を締結している。

 米国はこれまで、韓国に日米MD体制への参加を求めてきたが、中国の反発を懸念する韓国は独自のMDを構築するとしてきた。

 北朝鮮は今月、4度目の核実験を行うなど、核爆弾の小型化や軽量化を進めている。北朝鮮のミサイルの脅威は高まっており、韓国はMD構築を急ぐ必要に迫られていた。(ソウル=牧野愛博)