結核を予防するBCGの接種について、厚生労働省は、0歳児の全員としている対象を見直すかどうか検討を始める。子どもの患者の報告が減っていることが主な理由という。

 22日に開かれた厚労省の専門家部会で、この方針が大筋で了承された。

 BCGは市町村が実施する定期接種で、1歳までに1回接種する。15歳未満の結核患者は減少傾向にあり、2014年は約50人。

 BCG接種では、まれに骨髄炎などの副作用が報告されている。子どもの患者が減る中、結核を予防するメリットと副作用のリスクについて、改めて検討する必要があるという。

 厚労省によると、海外では接種対象者を、結核が流行している国の出身者や、家族に医療従事者がいる子どもに限定している国もある。日本でもこうした対応が必要かを協議するため、海外での情報などを集める予定。

 ただ日本では、高齢者を中心に年2万人程度の結核患者が報告されており、慎重に検討を進めるという。(福宮智代)