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 ある出来事で強い精神的ショックを受けた直後は、関連が薄いことでも出来事の記憶と結びつきやすく、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こすきっかけになりかねないとする研究論文を筑波大などのチームがまとめた。マウス実験で、刺激を与えてから6時間以内にみられた現象だといい、心の傷の迅速なケアの重要性を示唆する結果だとしている。

 筑波大国際統合睡眠医科学研究機構の坂口昌徳准教授らは、箱の中でマウスに電気刺激を与えて取り出し、時間をおいて同じ箱に戻したり、別の箱に入れたりして反応を調べた。

 24時間後に刺激を与えた箱に戻すとおびえて動きが止まったが、別の箱では特に反応はなかった。一方、刺激から6時間以内に、材質や形が一部だけ似ている別の箱に入れてすぐに取り出して飼育室に戻し、その24時間後にもう一度この箱に入れると、おびえて動かなくなった。素材も形状も全く異なる別の箱では、こうした現象はみられなかった。

 坂口准教授らは「ショックを受けた直後は、関係が薄い物事も嫌な記憶と結びつきやすい時間帯がしばらくあるようだ。PTSD予防のため、メカニズムの解明を進めたい」と話している。(吉田晋)

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