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 前身のダイエー時代を含め19年間在籍したソフトバンクを昨季限りで退団した松中信彦(42)の去就が、いまだに決まらない。出場機会を求めて昨年9月に古巣を離れる決意をしたが、他球団からのオファーはないままだ。春季キャンプが間近に迫る中、「いつ呼ばれてもいいように状態を仕上げておかないと」と、トレーニングを続けている。

 最低気温は零下。凍えるような佐賀県嬉野市のグラウンドで22日、松中はバットを振っていた。昨季までのチームメートと約5時間みっちり汗を流し、「例年以上にしっかりできている。打った感じも悪くない」と手応えを口にした。

 2004年に史上7人目、平成初となる三冠王に輝いたが、昨季はわずか1安打。引退説もささやかれたが「ボロボロになるまで野球がしたい」と現役にこだわった。

 吉報を信じ、体作りには余念がない。年始は米グアムで始動。退団時の100キロから5キロ絞ったという体つきが、充実した練習を物語る。嬉野市での練習を挟み、今月末にはかつて所属した社会人野球の新日鉄住金かずさマジック(旧新日鉄君津)の施設で徹底的に打ち込む予定という。

 プライドを捨て、25日以降はキャンプでの入団テストを求めて、各球団の編成担当者に電話をするつもりだ。契約に至らない時は、引退を覚悟している。「最後の勝負をしたい」。再起はなるか。(吉永岳央)

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