[PR]

 大相撲初場所(東京・国技館)千秋楽の24日、大関の琴奨菊(31)=本名・菊次(きくつぎ)一弘、福岡県出身、佐渡ケ嶽部屋=が豪栄道を突き落としで破り、14勝1敗で初優勝を飾った。日本出身力士の優勝は、2006年初場所の大関栃東以来、10年ぶり。新入幕から66場所での優勝は、86場所の旭天鵬に次いで歴代2位の遅い記録だった。02年初場所の初土俵から14年をかけて念願の賜杯(しはい)を手にした琴奨菊は、3月の春場所で横綱昇進を目指す。

 日本出身力士が優勝から遠ざかった10年は、朝青龍と白鵬という、歴代の横綱の中でも優勝回数で4位(25)と1位(35)の強い外国出身の2横綱が君臨した時代だった。

 栃東が優勝した翌場所から10年初場所後に朝青龍が引退するまで、2人で24場所中22場所を制した。その後は白鵬が15場所にわたって一人横綱で踏ん張った。続いて日馬富士や鶴竜が台頭。今や外国出身力士は、幕内の42人中15人を占め、角界を背負う存在になった。

 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「日本、外国出身者に関わらず、頑張った者が優勝する」というのが持論だ。そして「この10年は外国出身力士が頑張った。強い横綱がいてこそ、場所の盛り上がりがあり、今回の優勝は価値がある」と10年の節目について思いを語った。

 琴奨菊は「私の初優勝がたまたま、日本出身力士の10年ぶりの優勝だったということ。本当にうれしく思う」と話していた。(竹園隆浩)

こんなニュースも