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(24日、大相撲初場所千秋楽)

 琴奨菊の母校・明徳義塾高校(高知県須崎市)では相撲部員をはじめ生徒ら約120人がテレビを前に声援を送った。優勝が決まると生徒たちは拍手したり、隣の生徒と手を握り合ったりし、「おめでとう」と声をあげて喜んだ。

 琴奨菊と同じ福岡県出身の相撲部員、大塔(だいとう)昂貴君(16)は「うれしい。緊張する場面で優勝を決めたメンタルの強さを見習いたい」と話した。部員仲間の東恒汰君(16)は「いつか琴奨菊みたいになりたい」、藤下凜斗君(15)は「白鵬に勝った時点で、優勝までいくと思った」と語った。

 琴奨菊が高校3年生の時に英語を教えていた崎本宏明校長代理(44)は「真面目でひた向きで、他の生徒のモデルのような存在だった。千秋楽も、取組前から負ける気がしなかった。率直にうれしい」と話した。(高木智也)

■兄弟子に電話で報告

 「優勝できると思いませんでした」「俺もだよ。でも、おめでとう」

 24日夜、名古屋市内で焼き肉店を営む元大関琴光喜の田宮啓司さん(39)に、初優勝を決めたばかりの琴奨菊から電話があった。佐渡ケ嶽部屋でともに稽古に励んだ弟弟子の活躍に田宮さんは、自身の優勝回数と重ねて「ようやく並んだか」と満面の笑み。喜びを爆発させた。

 琴光喜が角界を去った後も琴奨菊は兄弟子と慕い、苦しい時には必ず相談をした。名古屋場所のたびに田宮さんの店を訪問。田宮さんは琴奨菊を気にかけ、技術的な助言もしてきた。

 「体力的にも落ちていて心配していた」というが、今場所、相談はなく、「知らせがないのが良い知らせ」と活躍を予感したという。ただ、横綱への道は厳しいと語る。むしろ「ずっと楽しんで相撲を取ってほしい」と後輩を気遣った。(高岡佐也子)