[PR]

(24日、大相撲初場所千秋楽)

 ○嘉風 自己最高位となる西の関脇で勝ち越しを決める。「よっしゃあ。次は東の関脇や」。支度部屋で喜ぶ。

 ●豪栄道 琴奨菊に敗れ、11敗目。「情けない成績になってしまった。試練と思いたい」。来場所は3度目のカド番。

■稀勢の里は悔しさ隠さず

 琴奨菊が花道を引き揚げて来るとき、初土俵が同じで仲の良い豊ノ島が待ち構えて祝福した。「ずっと一緒に戦ってきて……。一番優勝してうれしくて、一番優勝されて悔しい相手です」と、さわやかな笑顔を見せた。

 10年ぶりの日本出身力士の優勝について、上位陣の表情は様々だった。最後まで優勝を争った白鵬は「(自分には)10年間、35回も優勝して角界を引っ張った実績がありますけどね」と自負をちらり。日馬富士は「ケガが多かったが、大関はもともと強かった。今回は立ち合いが全然違った」と素直に認めた。

 一方、優勝の期待を受け続けてきた稀勢の里は悔しさを隠さなかった。「なんとも言えない。少しでも近づけるように」と声を絞り出した。

■これを機に角界に活気を

 好角家で漫画家のやくみつるさんのコメント 日本出身の力士優勝への期待はだいぶ前から高まっていたが、口にするのはモンゴル出身で活躍する力士らに対して非礼なこと。

 それでも心の内で待望する人は相当数いて、自分も正直に言えばそうだった。やはり10年ぶりというのは感慨深い。

 ただし、琴奨菊の優勝は多分に偶発的なもの。この優勝がモンゴル力士の時代の終焉(しゅうえん)ということではない。これを機に稀勢の里など他の日本出身力士にも波及すれば、角界が活気づくと思う。