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 安倍政権が支援する現職の佐喜真淳(さきまあつし)氏が再選された24日の沖縄県宜野湾市長選。「世界一危険な基地」と形容される米軍普天間飛行場の早期返還への期待と、その移設先が「県内でいいのか」という葛藤のなかで、有権者は選択を迫られた。

■「撤去から始めて」「県外移設にあいまい」

 有権者は、どんな思いで票を投じたのだろうか。

 「このままでは基地が固定してしまう」。米軍普天間飛行場のそばで生まれ育った無職宮城治隆さん(63)は現職の佐喜真淳氏に投じた。幼少期、米軍機が頭上を飛び、いまの住まいでも騒音に悩まされる。「辺野古移設への反対ばかりでなく、普天間基地の撤去から始め、前に進めていってほしい」と期待する。

 佐喜真氏に投票した有権者の中には、辺野古移設に反対の市民もいた。米軍機の飛行ルート下の地域に住む調理師の男性(60)は、反辺野古の翁長雄志知事を支持してきたが、政府が移設を進める中で、あきらめを覚えるようになったという。「どうせ辺野古になるなら、政府と協調して普天間の跡地利用に取り組める佐喜真氏で。政府はいくら沖縄を犠牲にしても構わないんでしょう」と語った。

 佐喜真氏の1期目の取り組みを評価する声もあった。3歳と1歳の子を連れて投票所を訪れた主婦末吉志緒里さん(28)は、医療費無料化や給食費助成などの政策を重視して佐喜真氏に投じた。普天間飛行場については「ずっと県外移設と言っても現実は変わらないだろう」とあきらめ気味だ。

 一方、2004年に米海兵隊のヘリが墜落した沖縄国際大のそばに暮らす前原澄子さん(80)は、辺野古移設に反対で、新顔の志村恵一郎氏に投じた。当時、警察官らが規制線の外に閉め出され、「ここは日本なのか。どうして基地を押しつけるのか」と思った。「翁長さんに『沖縄には米軍基地が多すぎる』と国に強く言ってほしい」。4年前は佐喜真氏に投じたが、今回は志村氏を支持した会社員永吉盛彦さん(58)は「(佐喜真氏は)県外移設についての態度があいまいになり、裏切られた気がする」と語った。

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