【動画】雪が積もった屋久島・宮之浦岳と奄美大島・湯湾岳=松井充、外尾誠撮影
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 上空に強い寒気が入り込んだ影響で、25日は朝から全国的にこの冬一番の厳しい冷え込みとなった。東北や北陸、西日本の日本海側は25日中も雪や強風が続く見込みで、気象庁は路面の凍結や交通の乱れに注意するよう呼びかけている。

 福岡市で零下4・4度、鹿児島県伊佐市で零下15・2度、長野県阿智村で零下17・4度を観測するなど、25日午前8時40分までに、九州を中心に全国49の観測地点で最低気温が史上1位となった。都心でも午前6時過ぎ、この冬最低となる零下2・6度を記録した。

 積雪は午前8時に青森市で240センチ、福島県只見町で161センチ、新潟県魚沼市で179センチ、広島県北広島町で138センチに達した。

 26日午前6時までの24時間降雪量は東北と北陸40センチ、関東甲信と近畿で30センチ、東海20センチと予想されている。

 鳥取県日南町では25日午前4時40分ごろ、裏山が崩れ住宅1棟が半壊し、生き埋めとなった女性(88)が死亡した。県などによると、雪の影響で土砂崩れが起きた可能性がある。

 雪の影響で東海道新幹線は最大で約2時間の遅れが出た。空の便も西日本各地と東京・羽田空港を結ぶ便を中心に、午前11時20分までに日本航空34便、全日本空輸54便が欠航。計約9千人に影響が出た。

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 この冬一番の寒気の影響で西日本では25日、土砂崩れで死者が出たり、新幹線で乗客が一夜を過ごしたりするなど、各地で被害が相次いだ。

 鳥取県日南町で25日午前4時40分ごろ、中村里司さん(53)方の裏山が崩れ、木造2階建て住宅の1階部分に流れ込んだ。中村さんの母妙子さん(88)が土砂の下敷きとなり、2時間半後に死亡が確認された。中村さんと妻(53)は足に軽いけがを負った。

 県警などによると、土砂は幅約7メートル、長さ約20メートルにわたって崩れた。県は、裏山にある用水路が雪で壊れ、流出した水が原因になった可能性もあるとみている。現場は県南西部の岡山県境近くで、町によると、30~40センチほどの積雪があった。

 愛媛県八幡浜市の国道378号では24日昼ごろから、凍った路面でトラックなどが動けなくなった。夕方には一時100台以上の車が2、3キロにわたって立ち往生した。県などは午後8時ごろから付近の9キロ区間を通行止めにし、交通整理をするなどして、立ち往生した車は徐々に解消したが、移動できなかった計17台の18人が車中で一夜を明かした。25日正午までに、17台はすべて現場から移動したという。

 山口県岩国市のJR新岩国駅では24日午後10時20分ごろ、ポイントが故障し、鹿児島中央発新大阪行きの新幹線みずほが新岩国駅で立ち往生した。JR西日本によると、25日午前0時35分ごろに運転を再開。岡山駅に午前2時ごろ到着し、運転を取りやめた。JR西は車両を「列車ホテル」とし、乗客約110人が「車中泊」した。

 山陽新幹線は雪の影響で24日は終日、徳山―博多間で速度を落として運転するなどし、計163本が遅れ、4万7500人に影響した。25日も始発から一部区間で速度を落として運転。正午までに上下線で最大60分ほどの遅れが出た。東海道新幹線も、東京方面に向かう上り列車に最大125分の遅れが出た。

 空の便では、正午現在、日本航空は大阪(伊丹)空港と長崎や鹿児島、但馬を結ぶ計11便で欠航。全日空も伊丹と新潟、鹿児島、長崎を結ぶ計9便の欠航を決めた。両社とも関西空港を発着する便は通常通りの運航という。

 富山県では、北陸道や東海北陸自動車道の上下線の一部が24日夕から25日早朝まで通行止めに。石川県では25日、積雪の影響で小中高校の約90校が休校になった。

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 この冬一番の寒気が日本列島上空に流れ込んだ影響で、25日は朝から全国的にこの冬一番の厳しい冷え込みとなった。気象庁は路面の凍結や交通の乱れに注意するよう呼びかけている。

 東海地方では、岐阜などで雪が積もり、また名古屋市では零下4・8度と各地で今季の最低気温を観測した。

 積雪は25日午前9時現在で名古屋市で1センチ、中部空港(愛知県常滑市)で3センチ、岐阜市では2センチ、岐阜県高山市で25センチを観測した。

 気温は、愛知県内では平年より3~6度低く、岡崎市で零下6・1度を記録した。中部空港は零下3・1度で2005年からの観測史上最低だった。岐阜市で零下5・0度、津市で零下2・4度だった。

 道路の凍結により事故が頻発したほか、名古屋市などで「水道管が凍った」という通報が相次いだ。また東海道新幹線で最大2時間の遅れが出るなど交通に乱れが出た。

 一方、全国では、福岡市で零下4・4度、鹿児島県伊佐市で零下15・2度、長野県阿智村で零下17・4度を観測するなど、25日午前8時40分までに、九州を中心に全国49の観測地点で最低気温が史上1位となった。都心でも午前6時過ぎ、この冬最低となる零下2・6度を記録した。

 積雪は午前8時に青森市で240センチ、福島県只見町で161センチ、新潟県魚沼市で179センチ、広島県北広島町で138センチに達した。

 26日午前6時までの24時間降雪量は東北と北陸で40センチ、関東甲信と近畿で30センチと予想されている。

 東海地方での26日昼までの24時間降雪量は、三重県北中部で5センチ、愛知県西部で1センチなどと予想されている。

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 この冬一番の寒気が流れ込んだ九州・山口は25日、大雪の峠は越えたものの、午前中は厳しい冷え込みが続いた。天気は徐々に回復に向かう見通しだが、気象庁は路面凍結によるスリップ事故や転倒などに引き続き注意を呼びかけている。

 気象庁によると、25日午前9時の積雪量は長崎市で13センチ、鹿児島市で11センチ、山口市で7センチなどと前日より少なくなった。強い冷え込みは続き、福岡県内では、25日早朝に福岡市博多区でマイナス4・4度、久留米市でマイナス6・5度になり、観測史上最も低い気温を記録した。

 鹿児島県内でも、伊佐市大口で最低気温がマイナス15・2度となり、1977年の観測開始以来の最低を更新した。鹿児島空港のある霧島市溝辺町もマイナス10・7度、さつま町柏原もマイナス10・8度など観測史上最も低くなる地域が相次いだ。

 24日午後に115年ぶりの降雪が確認された鹿児島県・奄美大島では25日に入っても、雪やみぞれが降り続いた。最高峰の湯湾(ゆわん)岳(694メートル)の頂上付近は降り積もった雪で、一面の銀世界になった。

 福岡県のまとめでは、23日夕から25日朝までに、県内で歩行中に転倒するなどして119人がけがをした。うち2人が重傷という。

 気象庁によると、九州・山口の降雪は25日昼すぎまで断続的に続くが、午後からは収まる見通し。冬型の気圧配置は徐々に緩み、25日の日中の気温は福岡市で3度、鹿児島市で4度まで上がると予想されている。

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