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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とされる同県名護市辺野古の埋め立て問題をめぐり、埋め立てに使う土砂の調達先として名前が挙がっている香川県小豆島に波紋が広がっている。土砂搬出に反対する動きが起こる一方、名産の石を生かしたまちづくりをめざしてきた地元自治体にはとまどいもみられる。

 沖縄防衛局が2013年春に沖縄県に示した埋め立て計画によると、埋め立てに必要な土砂のうち、岩を砕いた「岩ズリ」は、沖縄本島のほか九州や瀬戸内周辺から購入する。調達先として記されたのは、鹿児島県奄美大島、熊本県天草市など。辺野古から最も遠いのが約千キロ離れた小豆島で、全体の必要量1640万立方メートルの1・8%に当たる最大30万立方メートルと見込まれている。

 市民団体「小豆島環境と健康を考える会」事務局の冨田恒子さん(77)は昨年1月、知人から計画を知らされ、「まさかこんな遠いところから」と驚いた。

 島は1934年に国内初の指定を受けた瀬戸内海国立公園に含まれる。島の森林開発の監視や行政への働きかけをしてきた冨田さんには「合法的な採石なら止めるのは難しい」との思いもある。だが、「沖縄の人々がぜひ海を埋めたいというなら仕方ないが、国と法廷闘争してまで反対と言っている。そんなところに島の土を持っていってほしくない」と話す。

 昨年10月、搬出予定地の環境…

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