[PR]

 5月に三重県志摩市で開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に向けて、三重県は25日、会場となる賢島周辺に放置されていた廃船を撤去した。テロ防止対策の一環で、不審物が置かれて警備に支障が出ないようにすることや良好な景観を保つのが目的だ。

 賢島周辺の港湾を管理する県は、昨年10月までに会場と見込まれるホテル周辺の海岸を陸から目視で調査した。ごみ同然に放置されていた船が12隻見つかり、所有者がわかった2隻を除く10隻を処分することにした。費用は約320万円。この日は作業船で廃船を引っ張り、近くの漁港でクレーンで引き揚げた。

 第4管区海上保安本部によると、賢島を囲む英虞(あご)湾には約4千隻の船があり、船体番号が消えるなどして外観上所有者がわからない船が約1千隻あるという。県流域管理課の中西健司課長補佐は「サミットの円滑な実施のためにも所有者には適正な管理をお願いしたい」と呼びかけた。(堀川勝元)