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 モデルで俳優の土屋アンナさんが主演予定だった舞台をめぐり、監督の甲斐智陽(ともあき)さんらが「土屋さんが稽古を欠席して舞台を中止せざるをえなくなった」として、計約3千万円の損害賠償を土屋さんらに求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。原克也裁判長は、監督側の請求を棄却した。

 訴状などによると、舞台は障害のある女性の自伝を原案とし、2013年8月に上演予定だった。だが、土屋さんが「女性が舞台化を了承していない」として、監督と対立。土屋さんが稽古に参加せず、公演直前の7月末に中止が決まった。

 監督側は、「原作者とトラブルがあっても、契約上稽古に参加する義務があった」と主張したが、判決は「監督の準備不足とずさんな権利管理が原因で、舞台出演契約の前提となる信頼関係が失われていた」として、中止は土屋さんの責任ではないと判断した。

 一方、この訴訟の提訴後、土屋さんが「自らを中傷する歌を動画投稿サイトで公開され、名誉を傷つけられた」として、監督に1100万円を求めた訴訟の判決もこの日に言い渡され、原裁判長は、「世間の耳目を集める中で公開し、土屋さんのことを歌ったことは明らか」として、土屋さんに対して33万円を支払うよう監督に命じた。