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 徳島県立阿波西高校の野球部員だった男子生徒(当時17)が2011年、練習中に熱中症で死亡したのは監督の男性教諭が予防措置や応急処置を怠ったためだとして、両親が県に5500万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第一小法廷(大谷直人裁判長)は県側の上告を退ける決定をした。21日付。監督の過失を認め、県に対し約4500万円を両親に支払うように命じた二審・高松高裁の判決が確定した。

 14年3月の一審・徳島地裁は、生徒が倒れた直後に監督が119番通報をしたことなどから「過失があるとはいえない」と判断し、両親の請求を棄却した。一方、15年5月の控訴審判決は、練習中、男子生徒の体調に異常が出ていたのに練習を中止させず、倒れた後も体を冷やすなどの応急処置をとらなかったことについて、監督の注意義務違反を認めた。

 決定を受けて、徳島県の佐野義行教育長は「適切に対応してまいりたい」とのコメントを出した。