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 国連のデミストゥラ・シリア担当特使は25日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で記者会見し、シリア和平協議を29日に始める意向を明らかにした。「招待状は26日に発送される」としたが、招待者は「まだ策定している段階」と述べた。会期の目安は6カ月で、冒頭に開会式などの式典は開かないとしている。

 今回の和平協議は、全土停戦で人道支援に道を開くことを狙うとみられる。25日に開始予定だったが、反体制派の参加資格をめぐって交渉が難航していた。過激派組織の「イスラム国」(IS)とヌスラ戦線は、交渉から除外される。

 シリア和平を巡っては、2012年の国際会議「ジュネーブ1」で内戦後の移行政府樹立で合意したが、その後、アサド大統領の処遇をめぐる対立などで、14年の「ジュネーブ2」は成果を出せなかった。当時のブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表が辞任した。

 デミストゥラ氏は「過去の和平協議とは異なる。これは『ジュネーブ3』ではない」と述べ、様々な交渉方法を試みているとした。(ジュネーブ=松尾一郎)