学問の神様として親しまれる北野天満宮(京都市上京区)。受験シーズンに梅苑(ばいえん)の公開が重なり、今年も本殿前は長蛇の列が、と思いのぞいてみると、行列は例年よりも短くなっていた。境内はかわらずにぎわっているのに、なぜ? そこには神社側のある「秘策」があった。

 祭神・菅原道真の誕生日と命日にちなむ今年最初の縁日「初天神」の1月25日、神社周辺には千軒以上の露店が並び、約15万人が訪れた。例年は本殿前に参拝の順番待ちの長い行列ができる。毎年訪れるという近所の70代女性は「以前は待ち時間が長くて帰ろうと思うこともあったが、参拝しやすくなって本当によかった」と話した。

 行列を短くする「秘策」とは、本殿前の建物中央にある「鈴の緒」の増設。参拝する時にガラガラと鳴らす、あれだ。昨年11月に1本から6本に増やしたことで本殿前から1列にのびていた行列が6列になった。

 神社はかねて、混雑時には左右にわかれて参拝するよう促してきたが、どうしても鈴を鳴らしてお参りしたい人が多いのか、ほとんど効果はなかった。長い待ち時間に苦情が寄せられ、時間のない修学旅行生が残念そうに境内を後にする姿もみられた。神社側も「ここまで効果があると思わなかった」と驚く。

 神社によると、近年の寺社ブー…

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