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 人形浄瑠璃文楽の太夫で人間国宝の豊竹嶋大夫さん(83)が26日、国立文楽劇場(大阪・日本橋)の初春公演千秋楽で、大阪では最後の舞台をつとめた。2月の東京公演で現役を引退する。

 嶋大夫さんは午後1時半すぎから引退披露演目「関取千両幟(のぼり)」に弟子らとともに出演。夫婦愛がにじむ味わい深い語りで、ほぼ満席の観客約700人を魅了した。客席のあちこちから「嶋大夫」とかけ声が飛んだ。その後のセレモニーでは、三味線の鶴澤寛治さん(87)と人形遣いの吉田簑助さん(82)が遣う人形から花束を贈られた。

 嶋大夫さんは終演後、「舞台に出た時、泣いておられるお客様が目に入り、もらい泣きしました。私の全部をお聴きいただくつもりで語った。感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、ファンに見送られて劇場を後にした。

 嶋大夫さんは愛媛県出身。19…

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