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(26日、U23アジア選手権準決勝 日本2―1イラク)

 原川が思い切り左足を振り抜いた。五輪行きを決めたのは、後半の追加時間だった。

 右サイドからのクロスを相手GKがパンチング。ボールは後方から上がってきた原川の足元に転がってきた。決勝点はゴール右に突き刺さった。

 「勝負弱い」。手倉森監督の就任後、日本はアジアの大会で実績を残せず、そんなレッテルを貼られた。イラクには2戦2敗。手倉森監督は「イラクを超えなければ、世界は見えてこない」と語っていた。

 前半26分、鈴木のクロスから久保が右足を伸ばして先取点を奪った。

 イラクの怖さを手倉森監督はこう話していた。「僅差(きんさ)でいれば、いつまでもしぶとい。ねじ伏せたい」。準々決勝との試合間隔は、イラクが日本より1日少ない中2日。焦って反撃に来たところで、背後のスペースを突き、速攻ができれば狙い通りだ。

 だが前半43分、イラクのCKでクリアミスから同点ゴールを許し、勝負は振り出しに戻った。

 「勝っていない世代と言われるのも仕方がない。とにかく結果で示さなければ」と主将の遠藤は言っていた。苦しい場面もあった。粘り強い守備力で持ちこたえ、最後の決勝点につなげた。

 接戦の勝負を通じて、日本は勝ち方を身につけた。成長の跡が見えた。(内海亮)