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 昨年1年間に不祥事で懲戒処分を受けた警察官と警察職員は計293人で、前年より7人少なかった。3年連続の減少で、過去5年間では最少だった。逮捕された警察官・職員は前年比1人増の72人で、うち2人は殺人容疑だった。警察庁が28日に発表した。

 処分別では、免職が前年と同じ35人。停職44人(前年比24人減)、減給148人(同14人増)、戒告66人(同3人増)。理由別では不倫などの「異性関係」が113人(同33人増)と最多で、「窃盗・詐欺・横領など」65人(同2人減)、「交通事故・違反」44人(同3人減)、「公文書偽造・毀棄(きき)、証拠隠滅など」20人(同17人減)が続いた。セクハラは26人(同12人増)、パワハラは5人(同8人減)だった。

 1千人あたりの処分者数は、滋賀がワーストの4・70人で、高知2・09人、兵庫1・95人、北海道1・86人が続いた。山形、福井、香川、愛媛、佐賀は処分者がいなかった。

 逮捕された警察官・職員72人の罪種別の内訳は「わいせつ関係」が最多の36人、窃盗や詐欺などの「財産関係」と酒気帯び運転などの「交通関係」が各10人だった。

 殺人を含む「暴力関係」は9人。大阪府警の元巡査長は、交際相手の女性への殺人容疑で逮捕され、埼玉県警の元巡査部長は、殺人と住居侵入の容疑で逮捕され、強盗殺人などの罪で起訴された。警察庁に記録が残る1978年以降で、警察官による殺人は8件になった。

 警察庁の担当者は「職員の身上把握や指導に引き続きしっかり取り組んでいく」と話している。(八木拓郎)